ストレスというものは、気づかぬうちに身体や心を蝕んでいくものです。
そして気がついたときには、うつ病やパニック症などのメンタル不全になってしまうこともあります。
現在日本には958,000人のうつ病・躁うつ病患者がいると言われます(2011,厚生労働省)。
実に全国民のうち135人に1人がうつ病・躁うつ病にかかっている計算となります。
メンタル不全になると治療するのには数ヶ月から長いと数年の時間を要します。
しかしながら、日常生活において、こまめなストレスケアを行うことによって、それらのメンタル不全を防ぐことができます。
健康的な生活を目指して、日頃から心がけるべき点についてお伝え致します。
その前に、(もうこのコラムではおなじみですが)
「どうやったらストレスを溜めることができるか」という点から考えてみましょう。
逆のアプローチをすることによってより改善策が具体的になります。
① 不規則な生活を送り睡眠不足・乱れた食習慣を維持する
② 自分の頭の中だけでグルグルと悩み続ける
③ すべてを誰にも頼らず自分1人だけで解決しようとする
④ 趣味を持たずに仕事ばかりをする
⑤ まったく運動をしない
⑥ 仕事以外の友人付き合いを持たない
⑦ 散らかった部屋の中で暮らす
⑧ 人の悪口を言いふらす
⑨ 休日は一日中寝る
⑩ 休息は「悪」と考える
0個の方はストレスマネジメントの天才です!参考程度の以下の内容をお読みください。
1~3個の方はまずまずの健康的な生活を送っていらっしゃいます。これからも維持しましょう。
4~7個の方は、これを機にストレス対策を考えるようにしてみましょう。
8~10個の方はメンタル不全予備軍です。今この瞬間から改善に努めましょう。
さて、それでは、ここからが本題です。
「ストレスを溜める10の方法」から、
「ストレスを溜めない10の方法」を導きだしていきましょう。
① 生活リズムを見直し睡眠をしっかり摂り、健康的な食事を摂ろう。
⇔不規則な生活を送り睡眠不足・乱れた食習慣を維持する
忙しくてなかなか生活リズムを維持するのは難しい方も多いと思います。
しかしながら、睡眠と食事は健康な身体を作るための最も重要な要素です。
朝は決まった時間に起きるようにし、野菜を中心とした食事を心がけましょう。
とは言え夜は飲み会も入りやすいもの。
食べ過ぎた次の日は、量を減らしたり、軽めのものにしたりと調整しましょう。
また理想の睡眠時間は6時間〜8時間と言われます。
睡眠が短くても、長過ぎてもうつになりやすいと言われます。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、寝なさすぎず、寝過ぎずを心がけましょう。
② 悩み事はとにかく紙に「書いて」みよう。
⇔自分の頭の中だけでグルグルと悩み続ける
頭の中だけで考えていると、堂々巡りを繰り返し解決策が見つかりづらくなります。
あまり難しいことを考えず、思ったことをつらつらと書き連ねてみましょう。
悩みを紙に書くことを「外在化」と言います。
頭の中の様子を外に出すことで、物事を客観的に捉え、冷静に見つめ直すことができます。
自分の好みにあったノートやペンを用意すると
書くことも楽しくなってくるはずです。
③ 3つ仕事があったら、1つは「任せ上手」になりましょう。
⇔すべてを誰にも頼らず自分1人だけで解決しようとする
誰にも頼らずストイックに1人で仕事をするのは確かにカッコいいかもしれません。
しかしながら、私たちはスーパーマンではありません。
すべてに高いパフォーマンスを行うことはなかなか困難です。
自分より得意な人がいたら、その人に思い切って任せることも大切です。
また任せることで、後輩を育てることにもつながります。
何より自分が本当に集中すべき仕事に時間を費やすことができます。
優秀なあなたなら、どの仕事を誰に振ればいいかはすぐに分かるはず。
思い切って「任せる勇気」を身につけましょう。
④ 仕事以外に打ち込めるものも探してみよう。
⇔趣味を持たずに仕事ばかりをする
無理に見つけようとする必要はありませんが(無理するとそれ自体がストレスになります)「いつもと違うことを経験してみる」ことは大切なことです。
仕事に打ち込むことも大切なことです。
ただ、仕事以外にも打ち込めるものを見つけることで、
新たな発見につながることだってあります。
やらずに「どうせつまらないから」と思うくらいなら、
一度くらい思い切って飛び込んでみましょう。
思いもよらぬ発見があるかもしれません。
⑤ まずは歩くペースで走ってみよう。
⇔まったく運動をしない
軽い運動をすることで、身体が物理的に「弛緩」状態になります。
身体をリラックスすることで、心も連動してリフレッシュできます。
とはいえ、いきなりランニングは・・・と思う方は、まず歩くくらいのペースから始めてみましょう。
スロージョグという呼ばれるものです。
歩くペースと変わらないのに、歩くよりも倍のカロリーを消費します。
ダイエットにも最適です。
最初はゆっくり30分くらいを目安に、近所をぐるっとしてみましょう。
行ったことの無い路地裏なんかも、ワクワクしますよ。
⑥ 職場以外の友人を持とう。
⇔仕事以外の友人付き合いを持たない
職場の人間同士の関係も大切なものです。
でもやっぱり同じ職場だと、上下関係があったり、気を遣ったりすることもあるもの。
職場を離れた友人と学生時代のように他愛の無い馬鹿げた話をすることも気持ちのリフレッシュには効果的です。
難しいことは何も考えず、ただ飲んで食べてしゃべる。
そんな友人関係は一生物です。
⑦ 部屋の掃除は「心の掃除」。部屋はきれいに保とう。
⇔散らかった部屋の中で暮らす
散らかっている部屋にいると、なんだか気持ちも沈んで来るもの。
自分の部屋は明日へのパワーを溜める大事な場所です。
整理整頓を心がけ、週に1度は掃除機もあてましょう。
慣れて来ると30分もあれば、掃除はすぐに終わります。
きれいな部屋で、パワーをしっかりと溜め、
また明日から頑張れるようにしましょう。
⑧ 悪口は自分の心をけがす「悪魔の言葉」。きれいな言葉を遣おう。
⇔人の悪口を言いふらす
働く人の一番のストレス要因はなんだか知っていますか?
それは「職場の人間関係」です。
人と人との関係はどこでどうつながっているか分かりません。
誰かの悪口を言うと、知らぬ間に本人の耳に届いていることもあります。
そしてそのことでより関係が悪化して・・・考えたくもありませんね。
悪口を言えば言うほど、あなたの心もけがれていきます。
外には「きれいな言葉」や「感謝の言葉」を出すようにしましょう。
日頃遣う言葉があなたを形成します。
今日から「きれいな」言葉遣いを意識がけるようにしましょう。
⑨ 休日こそメリハリを。遅くとも10時には起きよう。
⇔休日は一日中寝る
普段睡眠が足りていないからと休日に「寝だめ」する気持ち、よく分かります。
しかしながら、人間の身体は「寝だめ」ができるように作られていません。
むしろ遅くまで寝ることで、夜眠れなくなり、翌日の朝寝起きが悪くなって、ブルーな気持ちで過ごすことになります。
休日は遅くとも10時には起きて、近所を散歩したり、軽く身体を動かしましょう。
じっとしているよりも、軽い運動をした方がストレスは緩和されます。
もちろん恋人とデートしてリフレッシュというのも大事です。
⑩ 良い仕事をするために「休む」という発想を持とう。
⇔休息は「悪」と考える
できる人は、必ず休息を大事にします。
スポーツ選手でも、オフのときは、意識してしっかりと身体を休めます。
そうでないと次のシーズンにコンディションを整えられないからです。
休みを摂ることは「悪」ではなく、より良いパフォーマンスを出すための円滑剤となります。
堂々と休息を摂るようにしましょう。
以上ストレスを溜めない10の方法についてお伝えしました。
他にも自分に合った解消法があるはずです。
大事なのは日常からケアしていくことです。
蓄積させないことが大切です。
現代社会でストレスをまったく受けないことは難しいです。
だからこそ意識してケアに取組むようにしましょう。
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