現在不登校や引きこもりのお子さんがいらっしゃる方はもちろん、「自分の子どももそうなったら・・・」と不安になられる方もいらっしゃるでしょう。
親御さんの対応がすべてというわけではありませんが、お子さんと接する時間が最も長いご家族の影響は少なからずお子さんの成長に影響を与えます。
今日はお子さんとの接し方を含め、「引きこもりにしない方法」についてお伝えします。
さて、「引きこもりにしない方法」を述べる前に、簡単なテストをやってみましょう。
それは「どうやったらお子さんを『引きこもりにできるか』」というものです。
一度皆さんもご自身で考えてみてくださいね。
(Thinking Time)
では私が考える「お子さんを『引きこもりにする』10の方法」を列挙します。
① 常に周りと比べ、できていないところを指摘し続けましょう
② いい大学に行き、一流企業に入る以外の選択は「負け犬だ」と伝え続けましょう
③ 相談されても「いちいちそんなことで悩むな。気持ちで乗り切れ。」と言いましょう
④ 進路など、常に判断は親が行うようにしましょう
⑤ 欲しい物は好きなだけ与えましょう
⑥ 毎日お子さんのことを「バカ、のろま、ぐず」と罵りましょう
⑦ 親が認める人以外の人とは付き合わさせないようにしましょう
⑧ お子さんが悪いことをしたときは体罰を与えましょう
⑨ 医師やカウンセラーのアドバイスはすべて無視しましょう
⑩ 父、母それぞれお互いに子育ての責任を押し付け合い、毎日のように喧嘩をしましょう
0個の方はきっとお子さんに対してよい対応を取られていると思います。
今後の参考までに以降をお読みください。
1〜3個の方は少し改善意識を持てば、お子さんの意欲をあげられます。
4〜7個の方は要注意です。これからの記事をしっかりと読んでください。
8〜10個の方のお子さんは引きこもり予備軍と言っても過言ではありません。今から改善していきましょう。
もしかしたら、「自分は当てはまることが多かった」と不安になられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら大切なのは、まず「今の状態を知る」ということからです。「今」の状態が分かれば、そこから改善案を考えることができます。
「今、ここから」始めればいいのです。一歩ずつ進めて行きましょう。
それでは、これらの「お子さんを『引きこもりにする10の方法』」から、「改善案」を検討していきましょう。
① お子さん本人の成長を見て、できているところを認めるようにしましょう
⇔ 常に周りと比べ、できていないところを指摘し続けましょう
人と比べるのは時にモチベーションにつながるものでもあります。
しかしながら、それは「本人」が思うことであり、周りが比べるものではありません。
できていないところを見る「減点法」ではなく、本人の努力に目を向け、
できたところを「加点」する意識で見るようにしましょう。
② 人生の選択肢は無数にあります。いろいろな生き方があることを教えましょう。そしてお子さんの選択を尊重しましょう。
⇔ いい大学に行き、一流企業に入る以外の選択は「負け犬だ」と伝え続けましょう
確かに有名大学に入ること、一流企業に入ることは難関で、ある程度生活も保障されるでしょう。もちろんそれも尊い人生です。
しかしながら、人それぞれに生き方というものがあります。
一つの価値観に囚われず、お子さんの価値観も尊重するようにしましょう。
③ まずきちんと話を聴きましょう。必要であればアドバイスも行いますが、しっかり気持ちを出してもらうことが大切です。
⇔ 相談されても「いちいちそんなことで悩むな。気持ちで乗り切れ。」と言いましょう
精神論をすべて否定するつもりはありませんが、それだけでは何の解決にもならないことも多いです。
お子さんの話をしっかりと聴き、まず何を考えているかを知る努力をしましょう。その上で、アドバイスを行いましょう。
その際に「私はこう思うけれど、どう思う?」とお子さんにもそのアドバイスについてどう思うかを確認するようにしましょう。
④ お子さんの人生を生きるのは「お子さんご自身」です。お子さんの選択を応援することを大事にしましょう。
⇔ 進路など、常に判断は親が行うようにしましょう
親がお子さんに代わって決断ばかりをしていると、お子さんは自分で物事を決めることができなくなります。
そうなることで「あのときお母さんがこう言ったから今僕はこんなことになってしまった。」という責任を人に押し付けてしまう性格につながります。
お子さんのことはお子さん自身が考えるべきことです。周りはサポートに徹しましょう。
⑤ 欲しい物があるときは、お小遣いをやりくりしながら手に入れることを学んでもらいましょう。
⇔ 欲しい物は好きなだけ与えましょう
欲しい物が簡単に手に入ることを覚えると、お子さんは努力をしなくなります。
なぜなら頑張らなくても親に頼めば解決するからです。そしてまた簡単に手に入った物は大切にもしなくなります。
お小遣いの範囲で、お子さんが自分でやりくりできるようにしていきましょう。
⑥ 毎日お子さんに「ありがとう」と感謝の言葉を伝えましょう。
⇔ 毎日お子さんのことを「バカ、のろま、ぐず」と罵りましょう
人格を否定する言葉は、たとえ親であっても遣ってはいけません。それよりもできているところを認め、感謝の言葉を伝えるように心がけましょう。
感謝されるということは「人のためになっている」ということを感じやすくさせます。
罵りよりも「感謝」を忘れないようにしましょう。
⑦ 子どもたちの出会いは宝です。お子さんの人間関係を尊重しましょう。
⇔ 親が認める人以外の人とは付き合わさせないようにしましょう。
お子さんの交友関係に親が口を出すべきではありません。
その代わりもしよからぬ人間関係がある、と感じられたときは、人を傷つけてはいけないということをはっきりと伝えるようにしましょう。
もちろんお子さんが人間関係で困っている時は話を聴くようにしましょう。
⑧ 体罰は効果がありません。卑屈になっていくだけです。力で抑圧するのではなく、何がいけないのかを簡潔に伝えるようにしましょう。
⇔ お子さんが悪いことをしたときは体罰を与えましょう
殴ることでお子さんに気持ちが伝わることはまず無いと心得てください。
そしてもし殴ることがあったら、それは親子の絶縁を意味するというくらいの気持ちを持っていてください。
力で制するのではなく、いけないことは簡潔に伝えるようにしましょう。
言葉で真正面から言われたことは暴力よりも心に響くのです。
⑨ 親御さんも意見を伝え合えながら、現実的な対応策を一緒に検討していきましょう。
⇔ 医師やカウンセラーのアドバイスはすべて無視しましょう
医師やカウンセラーは、これまでにも多くの経験を持っています。
納得できないときは双方話し合って他の解決策も探って行きましょう。協力することで、大きなサポートになることは間違いありません。
ひいては、それがお子さんのためにもなります。さまざまな専門家と共に「チーム」を作ることが大切です。
⑩ 子育てはみんなで行うものです。どうしたらよりうまくいくかという建設的な話し合いをするようにしましょう。
⇔ 父、母それぞれお互いに子育ての責任を押し付け合い、毎日のように喧嘩をしましょう
ご存知でしたでしょうか?子どもの前でする夫婦喧嘩は「虐待」に当たるのです。
子育ては1人だけが行うものではありません。家族みんなで取組むものです。うまくいくこともあれば、そうではないときもあります。
そんなときに力を合わせて取組むのが「家族」です。責任の犯人探しをするのではなく、
「今後どうしていけばいいか」を考えるようにしましょう。
子育ての本を読んだり、講演を聴いたりすると、「自分はなんてダメな親なんだろう。」と悲しくなったことありませんか?
しかしながら、完璧な親などいないのです。みんな良いところもあるし、改善した方がいいところもあります。
「自分はダメだなあ。」と思うよりも、「次はこれをやってみよう。」と今できることを少しずつでいいので始めてみましょう。
もしこのコラムを読んで、「参考になった」と思われたのであれば、私としても嬉しい限りです。
今日から一歩ずつ始めていきましょう。
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